こんにちは。
AGE認定講師のルミです。
前回は、AGEとは何か。AGEのメカニズムについてお話いたしました。
https://rumi-f.work/?p=553
今回は、AGEを溜めないコツ(食事編)についてお話いたします。
食べたらAGE(終末糖化産物)が溜まる。AGEは老化と病気の原因。

食事をすると、血糖値が上がります。その余分な糖分が血中に入り、体の様々な箇所のタンパク質と結合して、AGE(終末糖化産物)となります。
でも、食べることは楽しいですし、食べないわけにはいかないので、どうすればよいのでしょう。
食べ方ひとつで10年後が変わる。

AGEを溜めない食習慣を確立することはとても大切です。3回に1回AGEを気にするだけで、10年後のAGE量は大幅に軽減されます。1日3食として、1カ月で90回、1年で1000回、10年で10000回の食事をします。10000回の食事のうち、3000回を気にするかしないかで大きく差が出てくるのです。
食べる順番に気を付ける。

今でこそ「ベジファースト」という言葉をよく耳にするようになりました。
野菜から食べると、血糖値が上がりにくくなります。血糖値が上がると、AGEを多く体内に作ることになります。
ということは、余分な糖分が少なくなる「ベジファースト」はよいですね。
生もの→スープ→タンパク質→炭水化物の順番で食事をすることをオススメします。
逆の順番の食べ方になると、一気に血糖値が上がり、AGEの元になります。
最後に炭水化物を食べると、不思議。炭水化物を食べ過ぎることがなくなります。食べる量も適量になっていきます。
脳が、きちんと栄養を摂っている証拠ですね。
ちなみに、甘いものが食べたくなる!という反応は、実は、脳はタンパク質を欲しがっているのです。
そんな時には、ゆで卵やチーズをおやつにいかがですか。
フルーツもよいです。ちなみに、空腹時のフルーツは血糖値を上げません。
100度以下の調理法に気を付ける。

お肉と言えば、「焼肉」と「しゃぶしゃぶ」、どちらが好きですか?
ジュージューとコンガリ焼けた良い香りの焼肉!私は大好きです。
「焼肉、焼肉、焼肉」と選ぶところを、「焼肉、焼肉、しゃぶしゃぶ」というように、3日のうち、1日だけでもメニューを変えると、AGEの吸収率が変わります。

「から揚げ」よりも「焼き鳥」、「焼き鳥」よりも「蒸し鶏」の方がAGEを溜め込みにくくなります。
調理方法にコツがあり、調理温度を100度以下にすると、AGEを体に取り入れることを防げます。
できれば、新鮮なものは生で食べるのがオススメです。
AGEを取り入れにくくする調理法は、蒸したり茹でたりの低温調理がよいです。
次に、焼き物、揚げ物の順でAGEは高くなります。
AGEの数値化「exAGE」

AGEを体に取り入れにくくするには、食品と調理法でのAGE値を知る必要があります。カロリーや塩分、糖分などと同じように、新しい値ができました。
AGE値は、「exAGE」で数値化されるようになりました。
老化や病気のAGEの蓄積を控えるには、カロリーよりもexAGE値に意識することが大切です。
食べ物自体のexAGE値、調理法によって変わるexAGE値の本もありますのでご覧ください。

そこで、exAGE値ワースト5!
1.カルボナーラ 27033exAGE
2.サーロインステーキ 26843exAGE
3.ミックスピザ 21783exAGE
4.シーフードピザ 19676exAGE
5.カツカレー 17337exAGE
驚きのexAGE値の高さ!
1日のexAGE値の摂取目安は、15000exAGEです。exAGE値ワースト5は、1日の摂取目安を超えています。でも、我慢するのは悲しい。。。美味しいものは美味しくいただきたいものです。。。
exAGE値は、1週間で調整すれば大丈夫!1週間で105000exAGEを超えないように心がけましょう。
食べた後には、すぐにお皿洗い。するとAGEは溜まりにくい。
食べた後はゴロンとゆっくりしたいところですが、AGEを体に溜め込むことになります。
食後は、スグにお皿洗いをすることで、食事で作られた余分な糖分を消費することができます。
運動となると、構えてしまいますが、日々の生活の中で、お片付けやお掃除でAGEを溜めにくくできるなんて気が楽ですね。
案外と、落ち着きのない貧乏ゆすりはなんと、AGEを溜めにくくします。
食はコミュニケーション。食べる時は楽しく。

老けたくない、病気になりたくないと、AGEばかり気にしていたら、ストレスが溜まり、生活の楽しみがなくなります。人付き合いのお食事会もあるので、少し知識としてAGEを頭の片隅にあるだけでも変わってきます。
健康寿命のため、若返りのため、病気にならないように、exAGE値に意識してAGE対策を実践してみてください。